溺れるアジフライ

地に足つかない毎日です

COCOAから通知が来てPCR検査を受けるまで

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COCOAのTOP画面

 

見知らぬ、通知


8/31の深夜にスマホに一個の通知が来た、通知のメッセージを読み飛ばし開いた画面でやっと自分が新型コロナの感染の可能性があることを知った。

 

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陽性者との接触通知画面

 

この画面を見て最初の感情は「マジかw」というそっけないものであった。
30代、独身、4月よりずっと在宅勤務、人と接する機会は極端に少ない生活。
それでも濃厚接触の可能性があるのかーという感想。

 

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陽性者接触日付画面

 

アプリにはいつ濃厚接触が発生したのかを確認できる画面があり、その画面によると接触は8/19。
グーグルマップでその日の自分の動きを確認するとお昼にラーメン屋を訪れていた、というかそれ以外はコンビニしか行ってないので陽性者との接触はそこしか考えられない。
ここで思ったのがSNSなどでCOCOAに対し「どこで接触したのかがわからない」という批判があるが、それが全くの的外れであるということだ。

どこで接触したのかなんて知ったところでなんの気休めにもならず、知りたいことは感染したのかどうかである。

場所が密室であろうが屋外であろうが接触したことは事実であり、リスクの多寡に関わらず全く不安はぬぐえず、結局は検査しなければ事実もわからず気持ちも落ち着かないのである。

とりあえずアプリの画面を開き指示に従う、この時点での自覚症状は若干の熱っぽさと軽い咳である。

画面の[症状を入力して相談]をタップすると以下の画面に遷移する。

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症状の有無を確認する画面

 

遷移した画面で[症状あり]をタップ。

 

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都道府県のリンク一覽画面

ここから自身が住んでいる都道府県のリンクをタップし、さらにその先の画面で自分の住んでいる市区町村の保健所の電話番号をタップし電話をするというフローになっている。最後が直接の電話なのはちょっと肩すかしな感じ。

とりあえず電話をかけようと思ったが受付が9:00~17:00なのでとりあえず明日に回すことに。

繋がらない電話

 

次の日、混雑するであろう9時台を避け10時に電話をかけるも全く繋がらない、どれくらい繋がらないかというと本来ならなるコール音がならないのである。数回かけるものの全く変わらないので一旦諦める。
そして夕方、受付終了の17時ギリギリに電話をかけるとなんと繋がった!!!!
COCOAから陽性者との接触の通知がきたということを伝えると症状の有無を聞かれたので、若干の熱っぽと咳があることを伝える。
症状を伝えると無料でPCR検査が受けられる案内を受け承諾(完全に無料ではなく病院の初診料は取られる)、以下のことを聞かれる。

  • 氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • 管轄の市区町村に住民票は存在しているか
  • 陽性者との接触はいつか 

 すべての情報を伝えると、PCR検査の場所と日程が決まり次第折り返すとのことでその日は終了。

 

メモと早退

 

次の日の10時ごろに保健所より着信。
落ち着いてメモを準備し以下を伝えられる。

  • 検査を受ける病院
  • 検査の時間
  • 持ち物(現金、保険証、マスクの着用)
  • 呼び出し用の電話番号

検査の手順はまず指定された集合場所へ行き(この際公共の交通機関を使わないように念をされる、タクシーは可)、集合場所についたら呼び出し用の電話番号へ連絡し、担当者を呼びその後は担当者の指示に従う。
注意事項として、唾液を用いた検査のため検査の一時間以内の飲食や歯磨きの禁止が言い渡された、おそらくここでイソジンを使うと検査結果が変わるのだろう。告げられた検査の時間は当日の午後だったため会社へ早退の連絡を行い、時間まで待機。

 

PCR、体験

 

時間の30分前に家を出てタクシーを捕まえる。運転手さんには窓を開けるようにお願いする、がもともと開いてたのでただのそそっかしい客になってしまう。予定時刻の10分前に到着。コンビニで時間を潰したりできないので、どうしようかと途方にくれるものの暑さに負けてとりあえず呼び出し用の電話番号へ電話をかけることに。
病院の入口付近でスマホとメモを取り出し電話しようとした瞬間、
???「あの、ご予約の方ですか?」
いきなり声をかけられたので驚いて振り向くと病院の職員用の小さな扉から声をかける担当者の看護師と思しき女性の姿があった。正直かなりびっくりしたのだが平静を装い応対をすると扉の奥へ案内された。
そのまま担当者に更に奥の小部屋へ案内され、そこで氏名と生年月日の本人確認の後、必要な書類への記入、検温と血中酸素濃度の測定を行った。
担当者の書類の確認が終わったらPCR検査の説明に入る、今回は唾液を用いた検査のため約2分程度口の中で唾液を貯める必要があるとのこと。必要量は1ml。
口の中に必要量の唾液が溜まったら、太さの違う円柱をくっつけたようなプラスチックの容器(子供をあやすときのガラガラの小さいものが形状として近い)に唾液を垂らす。
その後備え付けのiPadFaceTimeでお医者さんの問診を受ける。担当者が先程計測した体温と血中酸素濃度を伝え、お医者さんからは普段の平熱と現在の症状を聞かれる。特に問題が無いようなので終了。
部屋を出る前に担当者からいくつか説明。
検査結果が陰性だった場合はSMS、陽性だった場合は電話で報告が来る。本日会計が出来ないので後日振り込みになると振り込み先と初診料の金額が書かれた紙を渡される。結果は二日後とのこと。

 

終、検査の後

 

二日後の朝起き抜けにスマホを見るとSMSが届いていた。

 

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陰性確認のSMS

陰性。よかったー。
日々のマスクの着用、外出からの毎日の手洗い、ソーシャルディスタンスの意識、春先から続けているこれらすべてが報われた気がした。
今回は陰性だったが、やはり短時間とはいえ外食はリスクが高いので、これからはテイクアウトと配達をできる限り利用することを心がけていく。

 

最後のシメ

 

今回このエントリを書こうと思った動機はCOCOAに対してよくわからない、不安だと思ってる人に実際に陽性者との接触という最大イベントが発生したときの流れを知ってもらうことで少しでも不安が解消されたらという思いです。2020年8月現在でインストール数は国民の約1割とのこと。基本的に母数が増えれば増えるほどアプリの有用性が高まり、クラスタの発生の検知や自分自身の感染の可能性をいち早く知ることで自分と周りの大切な人を危険にさらさないようにすることが出来ます。もしまだインストールしていない方がいらっしゃればぜひご一考ください。

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